リフォームは自分の手で◆業者と一緒に◆

自宅のリフォーム工事の一部を、住民自らがDIY(日曜大工)で行う例が出てきた。業者の指導を受けながら工事に参加したりすることで、人件費が抑えられるほか、その後のメンテナンスも自分でしやすくなる。ただ、電気配線工事など、資格がなければできない作業もある。・・・

 リフォームでのDIYの広がりには、2000年代後半からマンションの部屋などを大規模に改修するリノベーションが盛んになり、住まいへのこだわりを反映させやすくなったことも影響している。・・・

 住宅設備や工具などを扱う店もDIY向けのサービスを充実させている。

 昨年4月にオープンした「DIYファクトリー二子玉川店」(東京)では、DIYを体験できる講座を開いており、壁のしっくい塗りや壁紙張りの方法を学ぶことができる。昨年12月に開店した「ドイト ウィズ リ・ホーム新宿下落合店」(東京)では、住宅設備を取り付ける際、①DIYをで自ら設置②同店の専門スタッフに手伝ってもらいながらDIYで設置③同店に工事を依頼ーの三つの方法から選べるようにし、費用も比較できるようにした。

 ただ、必ずプロに任せなければならない工事もある。ドイトのリフォーム事業責任者の天岸誠さんは「壁のコンセントの数を増やす場合などの配線工事は電気工事士の資格がないとできない。埋め込み型ガスコンロなどを交換する際も、ガス管への接続には資格が必要なケースがある」と助言する。

 マンションでは通常、業者が管理組合への工事の届け出など必要な手続きをしてくれるが、その工事期間以外にDIYで大がかりな作業をするには、別途手続きが必要な場合があり、管理組合に確認することも大切だ。

(読売新聞 平成28年2月8日掲載文より)

2016/03/21