LRT事業は、民意を得て、着実に着工に動き出すことから、次の宇都宮市の課題は市が目指す、コンパクトシティをいかに成功に導けるかになるでしょう。
さてさて、なぜにコンパクトシティが必要かを考えてみると。
最大の目的は都市機能の維持コストを、将来の人口減に向けて切り替えていくこと。
移動手段だけでなく電気・ガス・水道、ごみ処理、行政や学校・公民館・病院も合わせて見直しが必要になってくる。
つまり、今と同じままではいられないのです!
厳しい現実を受け入れて、今から準備が必要なのです。
LRTへの抵抗は、マイカー生活依存に尽きます。
コンパクトシティへの構想も、このマイカー依存マインドをいかに脱却させるかが、最大の課題になるでしょうね。
現在の宇都宮市の状況は
『マイカーなしは人権なし!』状態です。(_ _;)
この状況はどの地方都市も同じでしょうが。。
マイカーなしでは何もできない街と、マイカーなしでも生活できる街。
どちらが豊かな街ですか??
多彩な選択肢のある街に、宇都宮市が変化していくのは喜ばしいことです!
誰もがマイカーを利用できない以上、高齢化が急速に進む未来の街には公共交通の充実は不可欠です。
LRT事業では、中心市街地ばかり優遇して、などの議論もありますが。。
そもそも、中心市街地は固定資産税すごーく高いのです!
税の負担割合で言えば!
都市部>郊外
つまり、お金はつねに、
都市部→郊外 に補助されている。
上下水道も、道路も、郊外は費用対効果が悪い。つまり赤字です。
それでも、税負担は低い。
赤字分は、都市部の住民が負担している。
人口が増えて、日本全体は膨張している時は、それでも良かった。
しかし、縮小経済に向かう中では、郊外化を容認できない状況なのです。
今回の選挙でLRTに反対した方々のほとんどが、『自分は恩恵を受けないのに税金を使って欲しくない!』思考ばかり。。
今しか、自分のことしか、考えないマイカー強者はそう考えがちなのでしょう。。
現に、
推進派団体が早い時期から開業後の街づくりについて私案を出していたのに対し、反対派は市長や推進派団体代表のひぼう中傷に終始。。。(_ _;)
講演会を開いた時は渋滞や駐車場が見つからないと開始時間に遅れたり、街づくりプランも「中止させてから考える」と反対することしか考えられないって有様で。。。(_ _;)
まともな街づくりの対案もなければ、街を衰退させるだけなのは明白です!
これからLRT開通に向けて動き出しますが、作るからには徹底的に活用してほしいものです。
マイカーマインドを変えるのは容易ではないですが、そのための大きなキッカケがLRTです。
と、ここで勝手にLRTを利用したコンパクトシティ化への政策提案!!
・ICカードを作るようだから、宇都宮市のICカードポイントを導入。
・街のICカード化を進める。仮想地域通貨を発行。
・郊外からLRTの沿線に引っ越してきた高齢者はLRT無料で乗り放題。
・高齢者、子供や子育てママはLRT利用料半額。
・郊外から、中心市街地やLRT沿線への引っ越しに補助金をつける。
なんて、いかかでしょう、市長!採用の際はコンサルしますんでオファーを!(笑)
将来的には、嫌でもすべての街でコンパクトシティ化を迫られるのは、先に過疎化進んでいる地域の現状をみれば明らかです。
コンパクトシティを実現するには、インセンティブが不可欠。
コンパクトの範囲内と範囲外で公共サービスの負担を分けることが予想される。
道路も街灯もゴミ処理も、郊外は郊外で費用負担してもらえばいいとなり、
郊外の税金が100倍になるのもありえない話ではない。
コンパクトに暮らしている人の税金で、郊外に暮らしている人の公共サービスを賄うのはおかしい、となるのも時間の問題かもしれません。
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