JR宇都宮駅を中心としたLRT(次世代型路面電車)の整備や再開発計画はもっぱら東口が話題の中心となっていますが、実際には西口や中心市街地を含めた街全体としてて開発計画が存在しています。
予算や立ち退き交渉の問題、所有権が複雑であるなど様々な理由から計画が足踏状態になってはいますが、計画が消滅している訳ではありません。
再開発や地区整備にかかすことが出来ないのが公共交通機関などによるインフラ整備ですが、宇都宮市においてはLRTがその主力とされています。
宇都宮市に限らず少子・超高齢化による人口減少は少なからず訪れる課題です。
そのような状態になっても持続的に発展するまちづくりを考える必要がありますから、人口規模や構造、都市活動に見合った姿を検討し、早くから対策を講じていく必要があります。
そこで宇都宮市が将来に向け、実現を目指しているのが「ネットワーク型コンパクトシティ」です。
地方都市の活力低下は、対症療法で阻止できるものではありません。
中・長期的に観点から都市機能の在り方を根本的に見直し、居住機能や福祉・医療・商業等の都市機能の立地と、公共交通の充実に関しては包括的なマスタープランを作成して実現していくことが求められます。
これを実現するための「柱」とされているのが、下記の2つです。
●立地適正化計画
●市街化調整区域の整備及び保全の方針
これらを実現するためには構築されたエリアを公共交通機関・自動車・自転車が連携し、誰もが移動しやすい交通ネットワークの実現が必要です。
宇都宮市が、その主力としているのがLRTなのです。
国土交通性が早くから都市再生措置法等による地方都市再生の切り札として推奨してきた「多極ネットワーク型コンパクトシティ構想」ですが、それを実現するため、実際に行動している市区町村は、日本でも多くありません。
表明しているのは全国で62都市ありますが、実現に向け具体的な計画を検討しているのは宇都宮市を含め16都市(25.8%)しかありません。
さらに実現のため具体的な行動をおこなっている都市ともなればもっと少ないでしょう。
宇都宮市の駅東口再開発やLRTに関連する情報が全国的に脚光を浴びるのは、全国で最先端ともいえるネットワーク型コンパクトシティ実現の過程に注目が集まっています!
このように全国から注目を浴びている宇都宮市の整備事業ですが、つい先日・・・・