宇都宮市に限らず、全国の地方都市で街のコンパクトシティ化が課題になっています!
しかし、理想とはうらはらに、一向に効果が見えないコンパクトシティ構想が話題になっています。
→「コンパクトシティ」推進10年、見えぬ効果…郊外住民「中心部に住むメリット感じない」(読売新聞)
そもそもなぜ地方都市でコンパクトシティ化が必要なのか?
理由は、少子高齢化と人口減少が進む中、都市機能を集約して行政機能を効率化する必要に迫られているからです。
端的に言うと、予算や人手が足りず、今までのように人口密度の低い場所まで広域でのインフラ維持が困難になってきた現実への対応です!
コンパクトシティとして地方都市が目指しているのは、街のスポンジ化を防ぎ、できるだけ居住地域を集約化させ、人口密度を上げることで、インフラ維持のコストを抑制し、街の活気を維持することになります。
コンパクトシティ構想の失敗例を見てみると・・
コンパクトシティの掛け声は立派だけど、実際にめざましい成果を上げている地方は限られます。
コンパクトシティの失敗としてメディア等によく取り上げられている青森県の県庁所在地である、青森市の例を見てみると、、
アウガは2001年にオープンし、青果・鮮魚市場や市立図書館などが入った官民複合の再開発ビルで、「コンパクトシティ」構想の目玉と期待されていました。
当時の新聞記事によると、オープン時は開店前から多数の市民が並び、午前9時の開店と同時にプレゼントしたオリジナルバッグ3000個が約20分でなくなる盛況ぶりだったようです。
市民図書館も来館者でにぎわっていて、当時の職員は来館者が途切れないことに驚いていました。
しかし、年間400万人の来館者目標を掲げていましたが、当初から入場者数が目標の半分にとどまり、前途に暗雲が漂っていました。
オープン時の熱狂はすぐに冷めていき・・・・・