本格的な人口減少社会に突入した日本。
いたる所で、閉塞感が出てきております。
マスコミから発信される情報も暗い論調ばかりが目立つので、『物事の本質』が見えづらい世の中になっているように感じます。
今回は、物事の本質から、マイホームについて考えてみたいと思います。
不動産業界に長い間携わっている私も、最近マイホームを購入しました。
(中古住宅を買ってリノベーションしてます。。)
これだけ、空き家が増えているのにどうしてマイホームを買ったのか??
『だって、今ある賃貸物件に住みたいと思える家がないんだもん。。。』
これだけです。
賃貸で住みたい物件が供給されていれば、賃貸でも良かったのですが。。
宇都宮市内の希望エリアに希望条件の物件がなかった。
それなら、自分自身で物件を開発するしかない。
そういった事情で、マイホームの購入に至りました。
【あなたの住まい】という、本質を考えると、
賃貸にするか、マイホームにするかに、正解はありません。
要は、価値観なんです。
例えば、
単身者で仕事ばかりの生活で、家は寝る場所としてあれば良い、という方と、
子供が2人いて、家族と幸せな時間を過ごす中心の場所として家を求める人では、
賃貸とマイホームの価値が違って当然です。
すべてのものの本質は時間が経っても、変わることのないものです。
お金の面だけを考えれば、確かに賃貸の方が引っ越しも容易だし、収入に応じた家賃の変更も可能なので、メリットが大きいでしょう。
しかし、家の本質を考えると。。
殆どの人が、持てる時間の大半を家で過ごすことになるはずです。
1日平均して8時間ほど、外出していても。。1日16時間は家で過ごすことになります。
そう考えると、人間は生きている時間のおよそ3分の2は家で過ごすことになるはずです。
そこに、お金かけるか、かけないかは、個人の価値観ですが。。
大半の時間を過ごす場所が『家』だと考えれば、マイホームに収入の多く費やしても、効率良いお金の使い方になるはずです。
賃貸で家にかかるお金を節約したとして。。
さて、その残ったお金をどこに使うのか??
貯金??趣味??車??投資??
沢山貯金しても、死んでしまってはあの世にお金は持っていけません。
趣味にしても、それほど没頭できる趣味がある方は殆どいないのが現実では。。。
車にお金を使っても、家にいる時間以上に、車を使う時間が長い人はいないでしょう。
投資しても、資金を上手に運用して市場に勝てる人は1割未満と言われているので、高確率でお金を溶かしてしまう。。。
そう考えると、マイホームを買うのも悪くないと考える方が大勢いても不思議ではないはずです。
住宅を資産と考えなければ、物事の本質が見えてきます。
人間は生まれて、いずれは誰もがあの世に行くことになります。
いくら資産を持っていてもあの世には持っていけません。
生きている間、すべての人間は常に消費を続ける宿命を負っています。
家だって、長い目でみればただの消費です。
実際、中古物件の価値が認められている、欧米ではリフォームやリノベーションに定期的に多額のお金を使っています。
その結果、100年経った家でも、価値が維持できて、流通が行われているのです。
日本人は、買った家にお金かけません。賃貸物件にもお金をかけません。
先進国の中でも、貧しい住環境を自ら受け入れているといっても過言ではないでしょう。
賃貸住まいは常に不満が多く、我慢して住んでいる方が多いのも事実。
もしマイホームを購入しなくても満足できる世界が来るとするなら、賃貸の供給サイドの意識変革が不可欠でしょう。
しかし、今のままでは、家に価値を置くユーザー層はこのままマイホームが必要な環境がつづくでしょう。
災害が多いから、マイホームなんか買うものじゃない。
といっても、災害が生きている内にこなかったらどうなるのか?
先の心配をすることも当然必要ですが、人生の本質は・・・・・
続きはこちら→サンプラン荻原功太朗のブログ『宇都宮不動産屋のホンネの話』
宇都宮不動産屋のホンネの話 荻原功太朗ブログトップへ