長年、宇都宮市で不動産業に関わっていますと、この街のミクロなエリアごとの栄枯盛衰があるのを日々感じることがあります。
都市は変化を繰り返し、常に不動産の再開発が行われ、成長するのが宿命なので、その度に都市内において人や富も大きく動いていきます。
取引の現場にいると、意外な場所の人気が上がっていることに驚くことも多々あります。
今回は昨今のインフレと、LRTの開通で人気が上がっている宇都宮市の住宅地についてお伝えします🙌
LRT沿線の住宅地は安定した人気に
LRTが開通し、沿線住民の生活はガラッと変化し、便利になりました。
宇都宮市はLRT沿線を街の中心軸にすえ、コンパクトシティ政策を打ち出していることから、将来性も確保された立地となり、人気は不動のものとなっています。
なかでも、ニュータウンとして分譲された、ゆいの杜エリアはLRT着工が決まった直後から、急速に需要が旺盛となり、地価が高騰しました。
直近の成約事例を確認すると、ゆいの杜4丁目の北道路に接道する物件で坪単価33万円ほどでの取引となっています。
日当たりの良い南面道路の物件だったら、坪単価40万円位が今の相場感でしょう。
ゆいの杜エリアは、大手サラリーマンの方や会社経営者等の、宇都宮市でも比較的所得に余裕のある方向け、アッパー層エリアになりました。
さらに昨今は、円安による資材高騰と人手不足による建築コストの上昇により、大手メーカーの建物は坪単価が100万円くらいまで高騰しているプランが増えています😅
一般的な40坪前後の新築戸建てを建て、外構工事まで入れると、インフレの影響もあり、5000万円位が相場となりつつあります。
そうなると、ちょっといい場所でマイホームを新築すると、土地建物の総額で7000万円オーバーになるよう予算になってしまいます。
コロナ前くらいまでは、新築戸建ての注文住宅は5000万円オーバーくらいが宇都宮市のアッパー層の相場感でしたらから、ここ5年ほどで、地価と建築コストの上昇で3割あまりも値上がりしたことになります。
しかし、ニューファミリーの施主さんたちの実質賃金はインフレを超えるほど、上がっていませんから、マイホームの購入は大きな負担となっています。
現場の相場感としては、現状では宇都宮市のアッパー層需要の目安は土地建物総額で7000万円を切る価格帯が限界ではないかと思います。
そうなると、土地と建物どちらに予算を振り分けるかの選択になっていきます。
建物に太陽光パネルや蓄電池などのオプションをつけたり、外構をこだわったりすると、建築コストだけで5000万円オーバーはざらです。
そうなると、総額7000万円を切る価格に調整するためには、土地の価格を安くおさえるしかありません。
ニューファミリーにとって、将来性と職場までの通勤を考えると、できるだけLRT沿線で土地を確保したいという思う方が多いのでしょう。
理想は、ニューファミリーの集う、ゆいの杜エリアだが、、建物は妥協したくない。
そうなると、似たような代替地を探さなくてはなりません。
そういったニーズに応えて、昨今人気が上がっているのがゆいの杜に隣接した歴史ある、清原台エリアです。
清原台エリアは・・・・・